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広島ではまだあまり知られていなかった“シェアハウス”
始めようと思ったキッカケは?シェアハウスが求められる理由って?
OKI HOUSEオーナーである沖野さんに、お話を伺いました。

がんばってる人を見ると応援したくなっちゃう

  
沖野さんが初めてシェアハウスを始められたのは、いつですか?


沖野さん:
3年前に“堺町”をつくったのがはじめですね。TVでたまたまシェアハウスの特集を観たのがキッカケで。
関東では10年以上前からあったけど、3~4年前くらいから全国的に増えてきましたよね。でも広島ではほとんど知られてなかったから、“堺町”は半年間、入居希望も問い合わせもなくてね。


  
他人と一緒に住むっていうのが、まだ受け入れられてなかったんでしょうかねぇ。
“堺町”をつくるときに、何かこだわったところはありました?


沖野さん:
そんなにないんだけどね(笑)「新しい賃貸をつくりたい」っていうのはあったね。cafeみたいな家にしたいなと思って、キッチンに長いカウンターをつくったんですよ。


  
住む人たちがそこに集まって交流が生まれるように、ですか?


沖野さん:
そうだね、そういう時間も楽しめるように。あとは、当時アジアン風のインテリアが流行ってたから、壁を漆喰で塗ったり、天井をダークブラウンにしたり、アジアの雑貨を飾ってみたり。手づくり感のあるインテリアにしたんです。


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zuddlife堺町

  
雑貨のセレクトも沖野さんがされたんですね!たしかに、居心地のいいアジアンカフェみたいです。
2軒目の“小町”は、RenoЖRenoがデザイン&工事させていただいたんですよね?


沖野さん:
そう、たまたま銀行の方が「ぴったりのリノベーション会社がある」って紹介してくださって(笑)
“小町”はもともと画家の方が住んでいた家。そんなにコストもかけられなかったから、シンプルに仕上げてもらいました。


  
半地下があったりする不思議なつくりを生かして、個性的なシェアハウスになってますよね。
“小町”は、すぐ入居者が決まったんですか?


沖野さん:
そうだね、イベントもやってもらったし(→リンク★)、雑誌に取り上げられたりもして、問い合わせが増えましたね。シェアハウスっていう言葉もだいぶ知られてきたかな。


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zuddlife小町

dobashi660

OKIHOUSE@土橋

  
そして、今回3軒目の“土橋”が完成。すでに問い合わせが殺到してますよね。
シェアハウスに住む人って、どんな人なんでしょう?


沖野さん:
はじめの頃多かったのは、転勤で広島に来た人。短期で住みたい人ね。最近は本当にいろいろですよ。30代以上の人も増えてきたし、女性のほうが多いです。


  
共同生活だから、やっぱり住む人も選ぶんですか?


沖野さん:
うん、まず内覧してもらったあと、僕が面接をしますね。ほとんど断ったことはないけど(笑)
いちおう、シェアハウスの説明をして、アンケートを書いてもらう。たとえばバイクや自転車があるか、どんな家電を持ってくるとか、お仕事、生活スタイル、料理をするか、お酒を飲むか・・・とかね。


  
お酒を飲む方は、だめなんですか!?


沖野さん:
いやいや、それはないです(笑) ただいちおう把握しておかないとね、どんな人が住むのか。


  
よかったです(笑)


他人同士がひとつ屋根の下で暮らすわけですから、誰でもOKとはいかないのがシェアハウス。OKI HOUSEでは、オーナーである沖野さんが一人一人面接しているから、住む人も安心なのですね。
不動産屋を通さない分、敷金・礼金がかからないのも、うれしいところ。でも、家賃でいうと、普通の賃貸と比べてけっして安いわけではないようです。
沖野さん:
家賃は安く設定してないですね。デザインやインテリアにコストをかけてるからっていうのもあるし、シェアハウスっていうのは、コミュニティがウリなんですよ。


  
そこが、普通の賃貸にはないところですよね。


沖野さん:
今の時代、絆が希薄になってるとかいうでしょう?でも僕は、みんな求めていると思うんですよ。「人と関わりたい」っていう気持ちが、かならずある。それに応える場をつくりたかったのかもしれないね。


営業職をはじめ、さまざまな職業を経験してきた沖野さん。
“人とのつながり”(=コミュニティ)が求められていることを、肌で感じてきました。
それは、どんなに仕事で評価されても得られないもの。お金では買えないもの。
  
どんな人に住んでもらいたいって思いますか?


沖野さん:
どうしてもね、苦労してる人を応援したくなっちゃうんですよ(笑) 目標があって、頑張ってる人。
新卒で学校の先生になった女の子がね、実家暮らしだったんだけど、このままでは甘えてしまうっていうので、シェアハウスに入ってきたんですよ。実家のほうが職場に近いのに、わざわざね。毎日早起きして、出勤して。やっぱりそういう人は、応援したいよね。これは実現しなかったんだけど、ある銀行さんが社員の人材育成のためにシェアハウスに入居させたいというお話もありましたよ。


  
共同生活の中で、ひとり暮らしでは得られないものがありますもんねぇ。


沖野さん:
いろーんな人がいるからね。一緒に暮らすと、価値観の違いを知るよね。煩わしいこともあるだろうし、交渉の仕方も覚える。そうやって、環境を自分で変えていくキッカケにしてくれたら、嬉しい。住んでる人たちで、いろいろつくっていってほしいんですよ。たとえば何かイベントをしたいとか、企画があれば、できるだけ協力したいと思ってる。それがシェアハウスの歴史になりますから。


  
住む人たちが一緒にシェアハウスの歴史をつくっていく!今までにない暮らし方ですね(感動)!
沖野さんが、これからやりたいことって、どんなことですか?


沖野さん:
いろんなニーズに応えたいとは思ってますね。シングルマザー向けとか、家族で入居できるシェアハウスとかね、いろいろやりたいとは思ってる。


  
すてき!ぜひ、実現してほしいです!


(取材後記)
「こだわりとか、特にないんだけどね~」なんて言いつつ、にこにこと答えてくださった沖野さん。優しさと思いやりあふれるお人柄が垣間見えるインタビューとなりました。
仕事に忙しくて家族とすら連絡を取り合わず、ご近所づきあいもない時代。FacebookなどのSNSではたくさん“友達”がいるけれど、なんとなく淋しい・・・そんな人も多いのではないでしょうか。
人とのつながりから、“個人としての自分”を発見できる暮らし方。シェアハウスのニーズは、これからもっと広がっていくと感じました!(インタビュー&文/さよっこ)

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